· 

飾りに、遊びに、オリジナル兜

あきる野教室の川尻です。

5月と言えば、子どもの日ですね。

鯉のぼりのほかに、兜や金太郎を飾るご家庭もあるのではないでしょうか?

子どもの時に、飾り兜をかぶって𠮟られた方もきっといるはず。でも、被ってみたいのが子ども心(大人も被りたいですよね……私だけ?)です。そこで今回は、飲料パックで作る兜をご紹介。飾りや形を工夫すれば、世界に一つだけのマイ兜ができます。大人の方が作って、成長を願うお子様にプレゼントしても良いですよ。

もちろん、ハートやお花を飾って、お姫様仕様に作る事もできます。

ぜひ、お試しください。

使うものは、飲料パック。

元の絵柄を活かすも良し。色で覆うかどうかは、お好みです。また、裏返しただけの真っ白も、後から絵を描いたり字を書いたり、楽しみ方は色々ですよ。

色付けには、色付き布ガムテープがおすすめです。そのほか、シールやマジック、紐やテープ、ラメやペットボトルの蓋なども飾りに使えます。

 

※以下、注意点を書きます。

 

・ホチキスに注意

 パーツの接続にホチキスを使います。基本的に外向きに打ってください。針が中に向くと、凄

 ~く痛いです。また、幼児さんは、さらにセロハンテープなどで保護すると、怪我の防止にな

 ります。

 また、髪の毛に引っかかるなどありましたら、中側もテープでカバーしたり、水泳帽などを被

 って具合の良いようにしてください。

 もし、ホチキス以外で強度が保てるアイディアがあれば、ご活用ください。

・アレルギーに注意

 洗浄してから使うとはいえ、使用するパックは、お子様の体質やアレルギーを充分に考慮して

 お選びください。味や見た目ではなく、成分表で確認することをお勧めします。

・コーティングに注意

 マジックを使う際は、油性をお勧めします。飲料パックの内側は、撥水加工されていますの

 で、水性ペンだと擦れて色が落ちます。また、のりなども乾くと剝がれるようです。

まず、材料を切りそろえます。

頭に被るヘルメット部分は、底の厚紙部分を切り離します。

この底の部分は、後で使うので、捨てないで確保しておいてください。

兜の周りの縁、首を守る部分は、注ぎ口のパーツも切り取ります。

ちなみにこの部分、名前を錣(しころ)と言うそうです。

※準備段階でのコツ

 パックには、紙が重なって固い部分があります。その部分がヘルメット部分の端になると、重

 さや強度が微妙に偏るため、写真のように全てのパックを中央になるように開いておくと使い

 やすいです。

今回は色を付けるので、布ガムテープをコーティングするように貼ります。

この時、裏側を使うか表側を使うか、好みで決めてください。写真のは、裏側が真っ白に見えるように、絵柄のある外側を使います。やはり浮き出てしまいますね。もちろん、両面コーティングしても構いませんが、その場合ちょっとホチキスの針が通りにくくなります。

ヘルメット部分以外は、すべて切り分けます。

この時切る場所は、折り目部分の線に沿ってください。ガムテープの縁に合わせる必要はありません。

ヘルメット部分は、このように切れ目を入れます。

切れ目の長さによって、サイズが変わりますので、お子様の頭に合わせて調節してください。切れ目を浅くすると幅広、長くして重ねる部分を多くとると小さいサイズになります。

切った端を重ねて、ホチキスで止めます。

この時、針が外に向くように打ってください。幼児さんが使う時は、テープなどでさらにカバーしてください。また、髪の毛に引っかかる場合は、中側もテープでカバーしてください。

注ぎ口側も止めます。

お好みではあるのですが、耐久や見た目を考えると、こちら側を後ろにすることをお勧めします。

次は、錣(しころ)部分。

切り分けておいたパーツを写真の様に重ねます。角度を広くすると、傘を広げたようになり、角度を狭くすると、首の周りに巻き付くようになります。

また、これ以降のバランス調整は、適当です。1000mlパックの大きさを信じてください(笑い)決まった長さで使っているので、足りない事はありません。長過ぎる時や、はみ出すような時は、切り落とせば良いです。

 

ホチキスで止める時、曲げる時に浮いてしまうので、この角の部分はしっかりと止めましょう。

裏側にも角がありますが、そちらは曲げた時に自然と押し付けられて固定されるので、止めてなくても構いません。

3枚でひとつ作るので、1枚余ると思います。この1枚は、後で使います。今回は2色ありますが、緑の1枚を残しました。黒は、別の兜に回します。

もうひと列、同じように作ります。錣は、2枚でも3枚でも、お好みでつけてください。角度を全く同じにすると、仕上がりが良いです。

今回は、分りやすく1枚目を黒にして、2枚目を緑に戻しています。全部同じ色でも良いですし、全部違う色でも良いです。

ヘルメット部分に直接つける1枚目は、形を合わせながら耳の横あたりで折り返します。2枚目以降は、折り返し部分が余剰になるので、後で切り落とします。

折り返しの根元から、ぐるっとっ曲線に切ります。

左右の内側と外側のラインを合わせると、格好良いですよ。

2枚目以降は、角から角への曲線でOK。

余った部分はあとで切り落とせば大丈夫です。

写真のように、両サイドの接点のみ、ホチキスで止めます。強度的に不安でしたら、もっとバシバシ止めても良いですが、個人的には後ろに隙間がある方が、日本の兜っぽく感じます。

そして、2枚目以降は端が余るはずなので、切り落とします。角が気になる方は、この時に縁を丸く切ってください。

※ご家庭にあるホチキスが奥まで届かない場合は、縁を切り落として幅を狭めてください。

先ほど余った1枚を、丸でも四角でもお好みの形でおでこ部分に付けます。

この時、下側に飛び出たヘルメット部分の角は切り落とします。

この写真で、先ほど書いた、錣の角を丸く切っているのがわかりますか?

前立て飾りを作ります。いわゆる、おでこの上に着けるシンボルで、例えば伊達政宗なら三日月のアレです。

簡単なのは、先ほど取っておいた底の部分。これをお好みの色に変え、ただ付けるだけ。

固いので、丸く切るなどする場合は、お気を付けください。

もっと大きいものが良ければ、他の箱素材やボール紙、筒形のポテトチップスの蓋なども面白いですね。

良いですね。

今回は加工せず、この形を活かします。

ここまでくれば、後は仕上げの段階です。

テープやシールで、それっぽく飾り付ければ、出来上がりです。

あご紐やゴムをつけたり、頭頂部に当て布をしても良いです。お子さんに合わせて、被りやすいように工夫してください。

ご家庭にあるものだと、何があるでしょうか?

バリエーションは様々。

色を変えると、これだけ雰囲気が変わりますので、最高の一品をどうぞ作って楽しんでください。